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2016年12月25日 (日)

ブログお引越しのお知らせ

2017年3月31日のイオブログサービス終了に伴い、当ブログを引越しすることにいたしました。

イオブログには関西ドットコム時代から数えて約11年お世話になりました。

今後はSeesaaブログにて引き続き読書日記を続けていきます。

下記が新しいURLとなります。

おひまつぶしの読書日記
http://ohimatsubushi.seesaa.net/

なにしろまだ未読の本がこれだけ(一部ですが)ありますので、せっせと読まねばなりません。(笑)

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5年前より増えとるがな。

どんどん増え続けているので死ぬまでに読みきれないと思います。(笑)

ちなみに5年前はこんな状態。

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ずいぶんすっきりしてました。(笑)

それはともかく、今後ともよろしくお願いいたします。

2016年12月23日 (金)

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

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『私』が密かに想いを寄せる黒髪の『彼女』。

ひたすら彼女を追いかける私ですが、彼女はそんな気持ちには気付かないまま。

夜の先斗町、下鴨納涼古本まつり、大学の学園祭、と私は彼女を追い続け、珍事件に巻き込まれ、あげくの果ては風邪を引いて万年床にダウン。

さて2人の行く末は・・・・。

シュールですが明るく楽しい恋愛ファンタジーです。

出てくるキャラが皆どれも個性的で。

宙に浮かぶ樋口さんや、狭い先斗町に現れる李白さんの3階建ての電車って・・・・。

小難しい語りの割には馬鹿馬鹿しく不器用な主人公やキュートな黒髪の彼女など、いかにもな森見キャラですね。

その他の登場人物も憎めません。

話も各章により趣向を凝らしてあり、まるでおもちゃ箱のよう。

読者を楽しませるエンターテイメント満点です。

古書のウンチク、火鍋の我慢比べ、象のお尻、パンツ総番長、韋駄天コタツ、偏屈王、緋鯉のぬいぐるみ・・・・。

面白く読ませていただきました。

2016年12月21日 (水)

「読書狂の冒険は終わらない!」三上延 倉田英之

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読書狂の2人が語り合う対談形式のブックガイド。

いや、ブックガイドといっていいのかどうか。

特に意識して書評しているわけではなく、本好きがあーだこーだと語り合っているのが読んでいて実に楽しい本です。

テーマに出てくる作品に対して、内容、裏話、その作品に対しての自身のエピソードなど、いろいろ。

さすがにお2人ともよく読んでいらっしゃる。

本好きとしてこういうのは面白いですね。

参考になりますし、本好きとしては刺激されます。

著者の三上延氏は「ビブリア古書堂の事件手帖」がベストセラーの作家、倉田英之氏はアニメの脚本家。

やはり並々ならぬ読書の蓄積があるんですね。

2016年12月19日 (月)

「別冊宝島165 もっと食わせろ! 日本が世界を食いつくす! 胃袋ビジネスの裏のウラ」

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今の日本はほんと飽食という気がします。

まさしく食べ物が溢れかえっていますもんね。

スーパーマーケットに行けばいつもびっしり食料が並んでいますし。

飲食店も日本ほど世界各国の料理が味わえる国はないでしょう。

その割には食料の自給率がカロリーベースで40%を切るという、他国に比べて異様に低い数字です。

にもかかわらず、スーパーやコンビニ、飲食店、家庭で毎日どれだけの食料が廃棄されているのか。

考えると恐ろしくなります。

今にきっとバチが当たりますね。

さて、この本ではそんな飽食日本の食ビジネスついての内情が書かれています。

といっても92年発行の本なので、もう今から20年以上も前の内容ですが。

バブルがはじけた直後あたりですか。

イタメシブームでティラミスが大流行しました。

そのあとはタイ料理が来ていると書かれています。

タイスキとかありましたね。

現在を見ればイタリアンは定着した感がありますけども、タイ料理はどうでしょう。

さほど一般的ではないですね。

飲食店だけでなく、料理人、企業、給食、いろんなジャンルが取材されており、読んでいますといやまあ人間の食に対する執念は凄まじいなと。

でも、もういいじゃないですか。

毎日3食べられて必要最低限の栄養が摂れればそれで。

グルメだ何だの浮かれる前に足元をしっかりと見直しませんと。

そんな気分になりました。

2016年12月17日 (土)

「二枚目 並木拍子郎種取帳」松井今朝子

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シリーズ第2弾です。

連作短編集。

並木拍子郎は人気狂言作者並木五瓶の弟子。

勉強がてら町のいろんな噂を聞き集め、師匠に報告するのが習慣となっています。

材木問屋に代々伝わる祟りの話、芝居小屋で娘が消えてしまう神隠し、吉原の女郎と大店の手代の心中事件、など。

表題作の「二枚目」は、芝居で二枚目を務める染川十三郎の評判が最近よくありません。

先日も相手役の千両役者で名女形の瀬川路考にえらい怒られていました。

路考を怒らせると今後二度とお呼びがかかりません。

そうなると役者としておしまいです。

十三郎はいったいなにをやらかしたのか。

そのような人間ではないはずなのですが。

それを気にかけた五瓶が拍子郎に裏を探るよう依頼します・・・・。

このシリーズはタイトルの頭が数字になっているんですね。

前作は「一の富」、そして本作が「二枚目」。

続いて「三世相」、「四文屋」となっています。

なので「二枚目」が表題作になったわけですが。

5編収録されている中で、私は表題作がいちばん出来がよくなかったのではないかと。(笑)

勉強になったのは、現在男性に使われている二枚目とか三枚目という言葉の語源は芝居小屋の看板から来ているのだなということです。

なるほどねぇ。

それはともかく、謎解きでちょっとどうかなという部分もありましたが、まずまず楽しめました。

今回もやはり全編にちらっと料理が登場します。

直接話の内容とは関係ないのですが、これがちょっとした彩りになっています。

そして主人公の拍子郎とおあさの関係が初々しくていいんですよね。

2016年12月15日 (木)

「ダック・コール」稲見一良

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美校を出て小さなデザイン会社に勤めたものの、2年で仕事に夢も抱負も無くした青年。

何もかも投げ出して旅に出ましたが、だからといってどうなるものでもありません。

お金も底をつき、嫌でも家に帰らなければならなくなったそんな日。

青年は河原で石に絵を描く男に出会います。

男と一緒に車で雨やどりしながら、青年が見た6つの夢の物語・・・・。

どの作品も稲見一良らしいハードボイルドな内容です。

ハードボイルドといえば探偵やバーといったベタな設定が思い浮かびますが、もちろんそのようなうんざりする話ではありません。

決定的瞬間を映画フィルムに収めなければならないにもかかわらず、その瞬間に羽ばたいた幻の鳥に向けてシャッターを押してしまったカメラマンの助手。

密猟という秘密を持ち合い冒険する中年男と少年。

脱獄した囚人を銃を持って追いかける二世部隊出身の男。

船の事故で海に漂流する男の陸に残した人への思い、鳥や海ガメとの奇妙な出会い、など。

男のささやかな夢といいますかロマンといいますか、そのようなものを感じます。

心の中にぽっと暖かい火が灯るような作品集です。

硬質な文体ですが読み心地がなめらかなのは、決して作者がエエカッコしたヒーローを描こうとしていないからではないでしょうか。

むしろ不器用で自分に正直なゆえに人生を損しているような男たち。

そんな人物たちへの作者の暖かな眼差しを感じます。

他の作品集も何冊か読んでいますけども、どれもいいですね。

珠玉という気がします。

2016年12月13日 (火)

「彼女のしあわせ」朝比奈あすか

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栗林家は両親と3姉妹の5人家族。

現在、姉妹はそれぞれ独立して暮らしています。

三女で27歳の桃井凪子は過去の経験や病気のこともあり、セックスもできず子供を産むこともできません。

姉たちも知らないそんな問題を抱えつつ、しかし夫の亮一はそれを理解し凪子を受け入れてくれています。

次女の梅原月子は33歳の専業主婦。

夫の転勤で田舎暮らしが不満です。

もうすぐ3歳になる娘をほったらかしにして、自身のブログ更新に熱中しています。

長女の征子は百貨店で催事の企画運営を担当する副部長。

36歳、独身のキャリアウーマンです。

マンションも購入しこれからも独りで生きていくつもりですが、一抹の寂しさも感じています。

母の佐喜子は62歳。

夫と姑に愛想を尽かし、ついに家出してしまいます。

そんなそれぞれ悩みや傷を抱えた4人の女性たちの物語・・・・。

当たり前のことですが誰もが問題を抱えているのだなと。

それは外(他人)からはわからないんですよね。

凪子の体のことは両親と夫しか知りません。

月子はブログで実際とは全然違うオシャレな生活を演出しています。

征子は傍から見れば優雅ですが、心の中はにはつねに「これでいいのか」という引っ掛かりがあります。

佐喜子も夫と姑に対して長年辛抱してきました。

ざっくりと言えばこの小説のテーマは最初の1行に集約されているのかもしれません。

凪子の中学時代の担任が生徒たちに言った言葉。

「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです。」

でもそんな中で人は皆ささやかな幸せを見つけていくんですよね。

2016年12月11日 (日)

「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー

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30編の作品が収められた短編集。

けっこうお下品ですねぇ。(笑)

内容はどうといって説明のしようがないんですけど。

主人公が作者自身だったりするのですが、だらしなくて、まともに仕事もせず、酔っぱらっていたり、女にだらしなかったり。

ですがどこか憎めない。

人生に対して刹那的といいますか行き当たりばったり的なのですが、別の言い方をすれば自分に正直に生きているともいえます。

一般的な感覚からすればアウトローなわけですが、しかし毎日糞真面目に生きているよりもよほど人生を謳歌しているのではないかという気もしてきます。

いつも酒飲んで酔っぱらって、女の尻を追いかけ、気に入らない仕事はすぐに辞める。

ある意味理想ですよね。(笑)

ただそんなことをやっていて生活が成り立つのかという現実がありますけども。

しかしこの主人公たちの投げやりさ無気力さには人生に対しての達観を感じさせます。

怒り、悲しさ、寂しさ、そのようなものがベースにあるのは間違いない。

それらを突き抜け、生に対してもう何も求めなくなる境地。

そうなるともう何も怖いものはありません。

思うがままにただ毎日を生きるのみです。

2016年12月 9日 (金)

「私の大好物」週刊文春 編

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各界の著名人たちが紹介する大好物。

オールカラーです。

こうやって見ますとほとんどがいわゆるB級グルメの類といえます。

やはり大好物というからには何度も足を運んだり購入したりするわけで、そうなるとご大層な高級店のなんたらよりも大衆的な食べ物ということになるのでしょう。

身近な食べ物がいちばんです。

こういう企画は写真がないとだめですね。

文章だけでは物足りません。

写真というビジュアルの持つインパクト、説得力。

しかし白黒ではいけません。

それならむしろ載せないほうがまし。

白黒の料理写真ほど味気ないものはない。

ページをめくるたびに唾液がじゅわじゅわと溢れ、お腹がグーと鳴る一冊です。(笑)

2016年12月 7日 (水)

「天然ブスと人工美人 どちらを選びますか?」山中登志子

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さて、タイトルの質問をされたときに男性たちはどちらを選ぶのか。

著者が周りの男性たちに質問したところ、なかなかはっきりとした答えは返ってこなかったようで。

でも単純に美人かブスかといえば当然美人がいいに決まっています。

ただ『人工』というところが引っかかってくるわけで。

もちろん付き合う女性の基準はそれだけで決まるわけではなく、性格とか価値観とか様々な要素が関わってきますけども。

ですが美人に越したことはないでしょう。

この本では7章にわけていろんな角度から美人&ブスについて検証しています。

第1章、「美人論&ブス論」書き手の顔

第2章、美の格差社会 ― 私的「美人論&ブス論」

第3章、顔が変わった女たち

第4章、顔とからだにメス ― 美容整形

第5章、フェチが「外見オンチ」を救う

第6章、見た目とセックス

第7章、顔の履歴書

美人論&ブス論を書いている人たちはどういう“立ち位置”なのか。

両者は社会的にはどうなのか。

顔が変わることにより自分はどのように変わるのか。

美容整形の実態は。

好みは人それぞれだし顔にこだわらない人もいる。

どんな外見の相手とでもセックスはできるのか。

病気で顔が変わってしまった著者の“履歴”は。

ざっくりとそのような内容です。

著者は『アクロメガリー(先端巨大症)』という病気のため、16歳の頃から顔が変わってしまったとのこと。

いわゆるブスの範疇に入るのでしょう、なのでこのような本を書くことになったともいえます。

ちなみに著者はブスのことを『外見オンチ』と表現しておられます。

ストレートな表現を避けてのことなのか、私的には読んでいてどうもこの言葉がしっくりときませんでした。

やはり『ブス』か『不美人』が適当だと。

でもいずれ『ブス』という言葉は差別用語になるかもしれませんね。